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 豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)の飯田明由(あきよし)教授(流体力学)は15日、歌唱時などのしぶき(飛沫(ひまつ))量の実験結果を発表した。通常の会話時と比べ、飲食中に大声で歌った時は14倍の飛沫が飛び、「特に飲食しながらのカラオケは、新型コロナウイルスへの感染リスクが高くなることが裏付けられた」という。

 水分が付着すると色が変わる感水紙を使い、学生6人の飛沫量の平均値を調べた。通常の会話時を1とした飛沫量は、大声での会話時で9、大声での歌唱時で11、せきは33だった。口に梅干しやジュースを含んだ直後の「飲食中」状態で会話すると飛沫量は2、飲食中の大声歌唱は14だった。

 大声で話したり歌ったりすると、飛沫の勢いも1・5~2倍になった。飲食時には口内の唾液(だえき)が増えるため飛沫も増えるといい、飯田教授は「室内でのカラオケは、マスク着用や十分な換気が必要だ」と話す。パピプペポの破裂音を発音すると、飛沫量が増える傾向もわかった。

 飯田教授は、理化学研究所などのチームにも加わって実験データを提供しており、スーパーコンピューター「富岳」を使った大人数での飛沫量シミュレーションに役立ててもらう。(本井宏人)