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 プリペイドカードを使った詐欺を未然に防いだとして福岡県警粕屋署は9日、セブンイレブン古賀薬王寺店のオーナーらに感謝状や記念品を贈った。地域に根ざしたコンビニが常連客のピンチを救った。

 「事件」があったのは9月5日。ほぼ毎日店を訪れる高齢の男性が、この日は45万円分のプリペイドカードを手にレジにやってきた。接客した白土正彦さん(24)は詐欺の可能性があると伝えたが、男性は聞き入れない。オーナーの若松久幸さん(63)が「一度警察に相談しませんか」と説得し、ようやく男性は交番へ向かい、被害を免れた。

 若松さんの妻が経営する別の店舗でも警察官を呼び、詐欺を未然に防いだことがあった。「こういうことは頻繁に起こる」と日ごろから想定していた。

 「コンビニは地域の中でいろんな役割があるんですよ」と若松さん。ひとり歩きの高齢者を保護して警察に通報したこともあり、普段は学校帰りに店に寄る子どもたちを温かく見守る。男性は後日店を訪れ、若松さんらに感謝の言葉を伝えた。これを機に若松さんと男性は店内で雑談を交わすようになったという。(川辺真改)