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 温泉街の舞台で芸妓(げいぎ)衆が踊る「華の舞」が17日、静岡県熱海市中央町の熱海芸妓見番歌舞練場で再開される。新型コロナウイルス禍で2月末から休演していたが、実行委員会は定員減などの感染防止策を講じた。「Go To トラベル」で増えた観光客を、あでやかな伝統文化で歓迎する。

 歌舞練場で15日、踊りの稽古があった。三味線や太鼓の音が響く中、紅葉した枝葉の形の小物や扇子を掲げながら、マスクを着けた芸者衆が華麗に舞い踊った。背景にはススキ原の風景も形づくられ、秋の風情がにじむ舞台だった。

 17日から毎週土、日曜に上演され、踊り手はマスクを着けないという。せりふやかけ声は、舞台脇の透明板内に入る唄(うた)い手が主に担当し、感染防止に努める。定員は従来の約150人から約50人に減らし、客席の間隔を1メートル以上とする。入場時に連絡先を書いてもらい、感染者が出た場合の対応にも備える。

 熱海芸妓置屋連合組合の西川千鶴子組合長によると、休演中に芸妓の多くはアルバイトで生計を立て、9月から稽古を再開。芸妓の総数は、今年初めは約100人だったが、現在は七十数人になったという。

 西川さんは「休演中は多くの方たちから温かい応援の言葉をいただきました。安心・安全でおもてなしをできるので、ぜひ気軽に見に来て、リフレッシュして下さい」と話した。

 開演時間は17日が午前11時と午後1時半。18日は午前11時。各30分間の予定。鑑賞料は1人1500円。組合が電話(0557・81・3575)で予約を受け付ける。15日夕の時点で、17、18日の3公演とも席に余裕があるという。(村野英一)

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