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 欧州連合(EU)は15日に開いた首脳会議で、EUを離脱した英国との自由貿易協定(FTA)の交渉を続ける意向を確認した。この日は英ジョンソン首相が設定した合意期限だった。なお深い両者の溝を埋めるため、EUが英国に譲歩を呼びかけたのに対し、英国側は不快感をあらわにした。ジョンソン氏は16日、今後の対応方針を示すという。

 英国がEUと従来の関係を続けられるのは「移行期間」の年末まで。FTAが結べなければ関税が復活し、コロナ禍で傷んだ双方の経済に大きな痛手となる。EUは「英国とできるだけ親密な関係を築きたい」と再確認し、交渉担当者らに作業を続けるよう指示。英国には「(FTAの)合意が可能になるよう動いてほしい」とした。

 これに対して英国のフロスト首席交渉官は「あらゆる面で、まず英国が動かねばならないと言うとは驚きだ」とツイッターに書き込んだ。

 英国は1月末にEUを離脱し、FTA交渉は3月に始まった。英近海でのEU漁船の操業のあり方や、政府の補助金ルールなど「公正な競争条件」といった点で折り合えていない。(ブリュッセル=青田秀樹)