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 今季、初めて開幕からレギュラーをつかんだ男が、首位打者と最多安打争いのトップを快走している。DeNAの4年目、佐野恵太(25)。ドラフト9位で入団し、「代打」からはい上がった左打者。高校、大学時代の指導者、そして本人に話を聞くと、二つの大きな経験が、活躍の根底にあった。

 「1球」で仕留める。16日の巨人戦でも佐野の真骨頂が発揮された。1点を追う八回無死、初球のど真ん中をとらえ、右翼席へ。「完璧。初球から集中して、とらえることができた」。5試合連続となる本塁打をそう振り返った。

 開幕から4番に座り、際どいコースを攻められる立場でありながら、打率3割3分1厘で2位に9厘の差をつける。安打数もセ・リーグ1位の131本。甘い球をミスショットなく安打にする集中力を生んだのは、昨年まで主な役割だった「代打」の経験だ。

 「代打は、試合終盤で相手の抑えや、勝ちパターンの投手と対戦することが多い。そういう投手との『1打席勝負』は、前に飛ばせる球が1球来るかどうか。あの経験は今、打席でも生かすことができていると思います」

 さらに佐野を突き動かすのは、…

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