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 札幌市の池田詩梨(ことり)ちゃん(当時2)が大けがをさせられて昨年6月に衰弱死したとされる事件で、傷害致死と保護責任者遺棄致死の罪に問われた無職藤原一弥被告(25)の裁判員裁判の判決が16日、札幌地裁であった。石田寿一裁判長は「誠にむごいもので悪質」と述べ、懲役13年(求刑懲役18年)を言い渡した。

 藤原被告は、詩梨ちゃんの母親の莉菜被告(22)=保護責任者遺棄致死罪で起訴=の交際相手。詩梨ちゃんには頭部骨折のほか、やけどや全身の皮下出血があり、誰が暴行したかなどが争点だった。

 検察側は公判で、藤原被告の暴行を何度も目撃し、口裏合わせを指示されたとする莉菜被告の供述などに基づき、暴行をしたのは藤原被告だと主張。死亡の5日前には藤原被告が「(詩梨ちゃんの)頭がぶよぶよになっている」と病院に電話していたことから、体の異変に気づいていたはずだとして、衰弱の認識があり、保護責任があると指摘した。

 一方、藤原被告は自らの暴行を否定し、莉菜被告が暴行したと主張。詩梨ちゃんは死亡前に衰弱していなかったとして、いずれの罪も無罪を訴えていた。

 起訴状によると、藤原被告は昨年5月上旬~6月5日ごろ、詩梨ちゃんと莉菜被告の3人で同居する部屋で、詩梨ちゃんを殴るなどして大けがを負わせたとされる。さらに莉菜被告と共謀し、同年5月15日ごろから詩梨ちゃんに十分な食事を与えず、けがの治療を受けさせずに放置し、多臓器不全を伴う低栄養状態で衰弱死させたとされる。(榧場勇太)