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 山梨県北杜市の清里フォトアートミュージアムは、若い写真家の作品を世界から公募し、後世に残す活動を「ヤング・ポートフォリオ」として開館時から続け、今年で25周年を迎えた。昨年度に選んだコレクションを公開する企画展が開催中で、熱い思いがあふれた作品が並んでいる。

 作品を購入し、展示することを通して35歳以下の写真家を支援してきた。今回は22カ国152人が応募した3848点から細江英公館長、川田喜久治さん、都築響一さんの著名写真家3人が選考し、8カ国22人の136点を公開している。

 中国で撮影された山下裕さんの作品は、首都・北京へ電力を供給する村に林立する煙突から、黒々と立ち上る煙や人々を切り取った。中国のRyu Ikaさんは、現実の社会という舞台で、人々が様々な「役柄」を演じているという視点で表現している。

 これまでに77カ国1万人余りから約13万7千点の応募があり、46カ国802人の6241点を永久保存している。学芸員の綱恭行(つなやすゆき)さんは「今回、フィルムで撮影した写真家は1人だけ。デジタルの技を駆使し、自由に自分の内面や世界観を表現する時代になった」と話す。

 特別展示として写真史に残る写真家の若き日の作品も公開中だ。新型コロナウイルスの影響で開催時期が遅くなり、11月8日まで開かれている。

 入館料は一般800円、大学生600円、高校生以下無料。家族割1200円(2~6人)。火曜休館(11月3日は開館)。問い合わせは清里フォトアートミュージアム(0551・48・5599)へ。(三ツ木勝巳)