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 静岡県沼津市は13日、沼津御用邸記念公園(同市下香貫島郷)の開園50周年を記念して天皇専用自動車「旧御料車」の展示を始めた。昭和44(1969)年ころから平成20(2008)年ころまで昭和天皇や上皇さまが乗車したニッサンプリンス・ロイヤルで、宮内庁から借り受けた。

 現在の御料車は市販車のトヨタセンチュリーをベースにしているが、旧御料車は特注品で7台だけ製造された。宮内庁と昭和記念公園に数台が保存されている。12日、宮内庁から御用邸記念公園に陸送され、入り口から展示場所の広場までは宮内庁職員の運転で自走した。フロントには天皇旗を掲げ、現役時代を再現している。11月22日まで展示する。

 沼津御用邸は、当時皇太子だった大正天皇の静養のため1893(明治26)年に開設。1969年に廃止されるまで多くの皇族に愛された。翌70年7月に沼津御用邸記念公園として開園し、今年50周年を迎えた。市は公園内の西付属邸で皇室ゆかりの品を特別展示しているほか、東儀秀樹さんらのコンサートなど記念事業を開く。(岡田和彦)