日本学術会議の会員候補6人が任命されなかった問題をめぐり、97歳の元会員がSNSで、政府の対応を疑問視する投稿を続けている。「国と学術界は正しい距離を保つべきだ」。そう語る心のうちには、自身も研究者として知らず知らずのうちに戦争に協力してしまったとの反省と、現状への強い危機感がある。
「そもそも学術会議は、前の戦争の時、科学者・技術者が軍に協力したことを反省し、二度と科学を戦争には使わせないことを誓ってつくられたものだ。今回の政府による会員の任命拒否は、日本学術会議の根幹にかかわることで、絶対に認めることはできない」
元気象庁気象研究所職員の増田善信さん(97)は今月6日、フェイスブックにこう投稿した。1千回以上シェアされ、賛同するコメントが相次いだ。ツイッターでも政府の対応を批判した。退官してから35年以上が経つが、声を上げずにはいられなかった。
増田さんは京都府出身。194…
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朝日新聞社会部