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 鹿児島市の桜島に近い錦江湾で、イソギンチャクの白化が広がっている様子を水中カメラマンの堀口和重さん(34)=東京都八王子市=がこのほど撮影した。夏の高い海水温が影響した可能性があるという。

 撮影したのは9月下旬で、桜島西側の水深2~5メートルの海域。周辺のイソギンチャクは通常は茶色っぽいが、色が抜けて白化した状態が一面に広がっていた。10メートルほどの水深では、茶色と白色の両方があった。地元ダイバーの話では白化は8月末から始まり、現在も続いているという。まれにみられる現象だが、今年は大規模という。

 鹿児島大学の藤井琢磨特任助教(海洋動物学)によると、イソギンチャクが負荷を受け、共生している藻類を放出することで白化が起こる。台風が通ると海水の表面の水温が下がるといい、「今年は台風が来るのが例年に比べて遅く、夏の高い水温が続いた影響ではないか」と指摘する。(奥村智司)

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