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 京都府宇治市は、市内を舞台にしたアニメ「響け!ユーフォニアム」を生かしたデジタルコンテンツを年度内に作ることにした。コロナ禍で変わった旅行スタイルを踏まえ、オンラインの吹奏楽祭やデジタルスタンプラリーで観光客を宇治へ呼び込む狙いだ。

 「響け!」は、架空の「北宇治高校吹奏楽部」が全国大会をめざす青春物語。莵道高校や東宇治高校がモデルとされ、京阪やJRの駅、宇治橋や平等院表参道など市内の各所が登場する。原作者の武田綾乃さんは市出身で、制作したのも市内に本社がある京都アニメーションだ。

 新型コロナウイルス感染症が広がる前は、市内の「聖地」を訪れるリピーターのファンが多かった。市は京阪電鉄などと地元の観光PRに活用し、昨年12月には市文化センターで吹奏楽コンサートも開いた。

 今年度は、ホールでの演奏会を見送る代わりに、府内の中学生や高校生に学校などで演奏してもらい、その様子をインターネットで配信をする。年明け以降をめざす。また市内各所で、アニメのキャラクターとスマホで写真が撮れるデジタルスタンプラリーを早ければ年内に始めたい考えだ。

 市観光振興課の安留岳宣(やすとめたけのぶ)課長は「一気に誘客は無理でも、繰り返し、長く宇治に来てもらえるよう、ストーリーのあるコンテンツを育てたい」と話す。

 コロナ禍を受けて、安全な観光誘客を探る観光庁の検証事業に市が応募し、採択された。予算2千万円は国が負担する。(小西良昭)

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