東日本大震災の発生から10年が近づく東北の海中には、今でも震災の爪痕が残されている。
岩手県大船渡市の越喜来(おきらい)湾。水深15メートルの海中に潜ると、あちこちに巨大なコンクリートの塊が崩れ落ち、折り重なる様子が目に入ってきた。
2011年、東日本大震災の津波で倒された越喜来漁港の防波堤の一部だ。今では表面にホヤやウニがつき、近くにはアイナメやメバルなどの魚も群れるようになった。
現地で長年、海中捜索やがれき撤去などのボランティア活動を続けるダイバーの佐藤寛志さん(46)は、「震災直後から、がれきに生き物がすみ始める様子を見てきました。自然のたくましさ、強さを感じます」と話す。(諫山卓弥)
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