[PR]

 タイ警察は16日、スティダー王妃らが乗った車列を妨害し、暴力を加えようとしたとして、活動家2人を逮捕した。タイでは14日に大規模な反政府デモがバンコクで行われ、近くを通った王妃の車列に対し、デモ隊の一部が抵抗の象徴である3本指を立てるポーズをとるなどしていた。有罪の場合、最高刑は終身刑となる。

 タイでは、軍事政権の流れをくむプラユット政権の退陣や軍政下で定められた憲法の改正、王室改革などを求める反政府集会が続いており、政府は15日朝、バンコクを対象に非常事態を宣言し、5人以上の集会を禁止した。

 今回の活動家らの逮捕には、刑罰が厳しい容疑に問うことで、王室改革などの訴えを萎縮させる狙いがあるとみられる。

 反政府集会の中心となっている若者らは、集会が禁止されたのに、15日夕にもバンコク中心部で反政府集会を開き、約1万人が参加した。16日も夕方から集会を開いたが、警官隊の放水などによって中止を余儀なくされた。一方、退陣を求められているプラユット首相は16日、改めて辞任を否定した。(バンコク=貝瀬秋彦)