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 きみのやさしさは、ウイルスとたたかう力になる――。新型コロナウイルス感染者らへの差別や偏見をなくそうと、文部科学省は、学校向けの動画や教材、ポスターなどを作成した。病気、不安、差別を「三つの感染症」とし、それらの連鎖を断ち切る方法を考えさせる内容となっている。

 動画の一部は16日からユーチューブで公開し、教材などは各学校に届ける。

 動画は約6分で、タレントの渡辺裕太さんが出演。「『あいつの親、コロナに感染したらしいよ』。こんな声が聞こえてきたら、キミはどう思う?」と問いかけ、感染症に対する不安から差別や偏見が生まれると指摘。「感染症は誰でもかかる可能性がある。戻ってきた時は温かく迎えてあげよう」と呼びかける。

 動画のほか、教員向けの指導例や保護者向けの手紙、子どもが書くワークシートも作成。ポスターは小学生と中高生向けに各3種類を用意した。文科省は各学校からの申し込みに応じて直接届ける。

 文科省が8月に小中高校の養護教員計3552人にアンケートしたところ、13・4%が「(新型コロナに関連した)差別や中傷を見聞きしたことがある」と答えたという。健康教育・食育課の平山直子課長は「今後も感染症とともにある学校で、差別防止の教育に深く踏み込んで欲しい」と話している。(伊藤和行)