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(ドラフト会議人物館)福岡大準硬式、大曲錬投手

 大学に入って生まれ変わった。どちらかといえば陰に隠れがちな準硬式野球部で、焦らず、じっくりと。準硬式球での最速はこの春の154キロとされ、一気に視線が集まった。

 西日本短大付高(福岡)の硬式時代は横手投げで控えに回っていた。「高校と同じことをやっても通用しない。単純に球が速い方が打たれないかな、と考えて上手投げに変えました」

 高校の監督の勧めで準硬式を選んだのが正解といえた。「登板機会が増えて場慣れできた。それに硬式だったら目立たなかったでしょう」と、ほおを緩める。

 2年生の全日本大学選手権初戦で、前年優勝の同大(関西)に終盤詰め寄られながら完投勝ち。「あのあたりから気持ちが乗ってきた」と藤野等監督はいう。無理のない自然体の投球で球持ちもいい。3年生で150キロを超えた。

 大学最後の全日本はコロナで中止となった。一方で、かすんでいたプロへの道が見えてきて、7月から硬式野球部の練習に参加させてもらっている。「硬式球に触りたかったからありがたい。スカウトの方々も硬式球で評価したいのかなと」。積極的な「売り込み」姿勢のかいあって、秋の福岡大野球場はスカウトの影が絶えなかった。

 最近、準硬式からは2017年に鶴田圭祐(楽天6位)、坂本工宜(巨人育成4位)両投手が入団したが、退団している。なかなか難しいとの声もある中、「やってみないと分からない。準硬式からもいけるぞと、挑戦したい気持ちがある」。26日は自分を野球に引き入れてくれた兄の誕生日。吉報を届けたい。(隈部康弘)

 おおまがり・れん 1998年5月21日生、福岡県柳川市出身。野球は小学3年から。硬式の西日本短大付高(福岡)で2年時に内野手から投手に。背番号10の最後の夏は出番がなかった。179センチ、78キロ。