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 筑波大(茨城県つくば市)が、20日に開く学長選考会議を前に揺れている。国立大学協会長も務める永田恭介学長(67)の来春の任期満了に伴うものだが、学内規則の変更で任期の制限をなくし、7年半トップに座る永田氏に続投の道を開いたためだ。常勤の教職員による意向調査投票も学則変更で廃止しており、学内から選考の延期を求める声が出ている。

 筑波大学長の任期はこれまで最長6年間だった。永田氏は在任中に病気で退いた前任者の任期を引き継ぎ、例外的に8年間を任されている。

 学長選考会議(議長=河田悌一・大学基金推進機構理事長)は今春、「法人運営には強いリーダーシップが必要」として任期の制限を撤廃した。「過度に学内の意見に偏る選考方法は適切でない」とする文部科学省からの通知を理由に、結果を新学長選びで考慮していた意向調査投票も廃止した。

 教員からは「(学則変更が)周知されていなかった」などと疑問の声が上がり、有志が公開質問状を出すなどしてきた。選考会議メンバーである民間有識者や学内代表者を永田学長が任命したことも問題視しており、17日には「独立した機関として公平な学長選出ができるか危惧している」として、選考の延期を求める要求書を選考会議に宛てて送った。(庄司直樹)