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 イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画をめぐり、フランス市民が再び犠牲になった。公立中学の教員が殺害された事件にマクロン大統領は「我々の存在をかけた闘いだ」と語り、イスラム過激主義との対決姿勢を強調した。数百万人のイスラム教徒が暮らすとされる仏社会で、「表現の自由」と信仰をめぐる大きな亀裂が改めて明らかになった。

 預言者ムハンマドの風刺画をめぐり、イスラム過激派が仏風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社を襲い、12人を殺害したのは2015年1月。世界各国で表現の自由の重要性が改めて強調された一方、ムハンマドを風刺することは多くのイスラム教徒にとって許容できず、過激主義者に付け入る隙を与えかねないとの指摘もあがった。

 実際、中東イエメンを拠点とする「アラビア半島のアルカイダ」が襲撃事件への関与を主張。預言者を風刺したことへの報復だと、事件を正当化した。

 その後も、パリでは同年11月に130人が犠牲となる同時多発テロが起き、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出すなど、たびたびテロ攻撃にさらされてきた。

 同紙は今年9月、襲撃事件の裁判開始にあわせて預言者の風刺画を再び掲載。国際テロ組織アルカイダが編集部を襲うと予告し、再び暴力を正当化する口実とした。

 信仰をけがされたと憤るイスラム教徒の中には、過激派組織の扇動に同調する動きも起きている。

 再掲の約3週間後、シャルリー…

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