[PR]

 故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬儀があった17日、各地で弔旗や半旗が掲げられた。

 中曽根氏の母校、群馬県高崎市の県立高崎高校は朝から半旗を掲げた。加藤聡校長によると、文部科学省が弔意表明について都道府県教育委員会に知らせた通知とは関係なく、「母校の偉大な先輩への弔意及び敬意を表すため」という。

 金沢市の市立小中学校では、市教委の求めに応じて掲げた学校が複数あった。市教委は各校長に掲揚の判断を委ね、強制ではないとしていた。

 ある市立中は玄関前に弔旗を掲揚。この日は新型コロナウイルスによる休校で遅れた学習を取り戻すために授業があったが、生徒には弔意の表明を求めなかった。担当者は「市教委の求めに従うのは当然」と話した。半旗を掲げた小学校も「通知に従った」とし、児童に黙禱(もくとう)などはさせていないという。

 広島市は平和記念公園内の複数の国旗掲揚台で半旗を掲げた。原爆死没者慰霊碑の近くにもあり、市は「国からの要請を受け、行政機関としてできる限りの対応をした」と説明した。8月の広島・長崎の原爆の日や、東日本大震災の3月11日などにも半旗が掲げられるという。

 この日午後、園内で被爆体験を証言していた被爆者の豊永恵三郎さん(84)は「平和都市だと言っている市が、国にただただ従って平和記念公園に政治を持ち込んでいる。だんだん政治が変な方向に向かっている雰囲気がある」と憤った。