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 岩手医大などでつくる研究チームが、再発リスクの高い食道がんの再発を半年近く早く見つける検査方法を開発した。血液検査によるもので、患者の体への負担も少ないという。

 開発したのは、岩手医大の岩谷岳准教授と西塚哲特任教授らを中心とする研究チーム。がん細胞の特徴である遺伝子変異に注目し、がん細胞から離れて血中に流れる遺伝子(ctDNA)を調べようと2015年から3年間、男女36人に対し定期的な血液検査を行った。すると食道がんが再発する半年ほど前にctDNAの数値が上がり、早期に発見できたという。

 食道がんは再発の可能性が比較的高く、定期的に確かめる必要がある。現在は画像診断やたんぱく質を調べる血液検査が主流だが、画像診断は放射線被曝(ひばく)のリスクがあり、たんぱく質の検査は精度が低いとされる。岩谷准教授は「再発した部位の特定には画像診断が必要だが、体への負担が少ない日常的な臨床検査になりうる」と述べ、他のがん検査で応用できる可能性も含め、数百人を対象に検証実験を進めているという。

 研究結果はアメリカの消化器病学会誌「Gastroenterology」に掲載された。(御船紗子)

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