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 岡山県備前市は「ふるさと納税」の返礼品に、人間国宝ら名工の備前焼作品を加えた。「コロナに負けるな!備前焼特集」と銘打った年末まで限定の「特別返礼」で、コロナ禍で催事が減り苦境にある備前焼業界を支援し、若い世代に魅力を感じてもらう狙いだ。

 目玉は人間国宝・伊勢崎淳さん(84)の大皿(寄付額334万円)と万年花生(まんねんはないけ)(同234万円)。吉本正作さんら県重要無形文化財保持者7人の作品12点も含め、計54品目823点が並ぶ。予定寄付額は計約3400万円で、返礼品代や手数料などの経費を除く約1600万円を備前焼振興などに充てるとしている。

 かつて備前市は、高額な家電製品などの返礼品を並べ、2016年度は27億円超と全国トップクラスのふるさと納税を集めた。だが、総務省から資産性の高い返礼品を廃止するよう求められ、17年夏に見直した結果納税額は激減し、19年度は1億円台にとどまる。

 総務省は返礼品の額は寄付額の3割以下にするよう各自治体に通知している。今回の伊勢崎さんの作品に設けた寄付額「334万円」は、この通知に従って定めたそうだ。

 田原隆雄市長は「人間国宝、新進気鋭の若手作家らの作品で備前焼と備前市の魅力を再発信し、応援してくれるファンを増やしたい」と話している。(高橋孝二)