日吉健吾
太平洋に面した北海道大樹町(たいきちょう)の海岸で、第2次世界大戦末期に造られた旧日本軍の「トーチカ」が崩落しているのが見つかった。9月下旬、十勝総合振興局が河川パトロール中に発見し、町に報告したという。
ロシア語で「点、地点」を意味するトーチカは、コンクリート製の防御用陣地。1944年以降、米軍上陸に備えて道内に数多く造られたという。町教育委員会によると、町内だけで18基が残っている。
このトーチカは、高さ約4・5メートル、幅約5メートル、奥行き約6メートル。2017年5月に当縁(とうべり)川河口付近で発見された。海岸の浸食が進み、土中に築かれたものが崖から露出したため、宙に浮いたような姿になっていた。
町教委の担当者は「町で管理する他のトーチカを用い、戦争の悲惨さを後世に伝えていきたい」と話す。(日吉健吾)
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