[PR]

 9日にノーベル平和賞を受賞した国連世界食糧計画(WFP)は「飢餓のない世界」を目指し、紛争地や被災地に食料を運んでいます。世界の11人に1人が十分な食料を得られていないなか、2019年には88の国・地域で約9700万人に支援を実施。ノーベル委員会は、食料を提供することが地域の安定や平和に貢献するとした上で、「WFPはその主導権を握っている」と評しました。WFPは具体的にどんな食料をどう調達し、配っているのでしょうか。ローマにあるWFPの本部で働く、浜井貢さん(47)に話を聞きました。

 浜井さんは2006年にWFPで働き始め、これまでアフリカやローマ本部、日本で食料調達や政府との連携促進など複数の業務に関わってきました。

 ――WFPの活動というと、食料の詰まった大きな袋が運ばれている写真が浮かびます。あの袋の中には何が入っているのですか

 「配る食料は地域の食文化によって違います。穀物は、小麦、米のほか、アフリカなどで主食とされるソルガムというイネ科の作物があります。ただ、日本人にソルガムを配っても、元々食べる習慣がないので食べにくいですよね。そのため、現地の食文化に合ったものを選びます。たんぱく質は主に豆、脂肪分は食用油を配りますが、豆の種類も世界にたくさんあり、油もオリーブやトウモロコシ由来のものなど地域性があるので、現地に合わせます。ただ、価格も重要です。予算も勘案してベストなものを選んでいます」

 ――加工された食品を配ることもあるのですか

 「地震や津波などで家がなくなり、調理器具が使えない場所では、米などの原材料ではなく、栄養強化ビスケットや、ピーナツベースのペーストを配っています。ペーストは特に、妊婦や2歳以下の乳幼児に配ることが多く、1日に必要な栄養の半分くらいをとれるよう計算しています」

 ――食料はどこで調達しているのですか。

 「WFPの職員が世界の市場を…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら