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 安倍晋三前首相は19日朝、東京・九段の靖国神社を参拝した。18日まで開かれていた秋季例大祭にあわせた参拝とみられる。安倍氏は首相退任後の9月19日にも靖国神社を参拝している。

 安倍氏は、首相在任中の2013年12月26日に参拝したが、A級戦犯合祀(ごうし)への批判などから中国や韓国が反発。その後は在任中は参拝を避け、8月15日の終戦の日には玉串料を、春と秋の例大祭には真榊(まさかき)を私費で奉納していた。

 一方、超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の会長、尾辻秀久・元厚生労働相も19日昼に参拝した。新型コロナウイルスの感染防止の観点から、一斉参拝は見送った。

 加藤勝信官房長官は19日午前の記者会見で、菅義偉首相が靖国神社の秋季例大祭にあわせて供え物の真榊を奉納したことについて、「私人としての行動と理解をしている。個人の信教の自由に関する問題であり、政府が立ちいるべきものではない」として論評を避けた。

 首相は「内閣総理大臣 菅義偉」との名で真榊を奉納したが、加藤氏は「その地位にある個人を表す場合に慣例としてしばしば行われることであり、あくまで私人としての奉納だと認識している」と説明した。

 19日の安倍前首相の靖国参拝についても、加藤氏は「私人である安倍前首相個人の参拝だと承知しており、個人の信教の自由に関する問題で、政府として立ち入るべきものではない」と述べた。(松山尚幹)