上海=宮嶋加菜子
空姐(コンチエ)――。中国語でそんな言葉で呼ばれる飛行機の客室乗務員(CA)は、中国でもあこがれの職業の一つだ。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で海外路線の大幅な減便が続き、CA候補に採用された後も活躍の場がないままの訓練生たちがいる。上海の国際空港では、日本航空(JAL)の中国人訓練生がフライト再開の日に備えて実習に励んでいる。
「お客様、あと30分ほどで着陸します」「日本での滞在中はどのようなご予定ですか」
7月下旬、上海の浦東国際空港。ターミナルビルにあるJALオフィスの会議室で、CAの制服に身を包んだ4人の中国人訓練生が、機内サービスを想定した実習教育を受けていた。3人は女性、1人は男性だ。男性CAは「空少(コンシャオ)」と呼ばれる。
「離陸後のベルトサインが消えたら最初にすることは何ですか」「サービスするときはお客様の様子をよく見て下さい」。リーダー役の先輩CAたちから、日本語や中国語、英語で次々と質問や指摘が飛ぶ。4人は手にしたメモ帳にアドバイスを書き込みながら、緊張した表情で機内での動き方を確認していた。
4人は今年1月、日本―中国路…
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朝日新聞国際報道部