拡大する写真・図版去るか、残るか 台風19号の被災地から

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 去るか、残るか。昨年10月の台風19号による豪雨で千曲川の堤防が決壊し、大きな被害を受けた長野市長沼地区の住民たちに、重い問いが突きつけられています。コミュニティーの担い手が減りゆく被災地の現状を報告し、その将来像を考える連載の2回目。

 夜、布団の中で目が覚める。暗闇の中、迷いが頭の中を巡る。

 ふるさとの長沼に戻るのか、あきらめるのか――。昨年、長野市津野の自宅が全壊した60代男性は、市内のみなし仮設住宅で暮らしながら、決めきれずに苦しんでいる。

拡大する写真・図版千曲川の堤防が決壊し、土砂が流れ込んだリンゴ畑=2019年10月14日午後3時58分、長野市、長島一浩撮影

 自宅は生家で、人生のほとんどをこの土地で過ごした。隣にあるリンゴ畑を父から継ぎ、母、妻と守ってきた。先祖代々の墓も近くにある。人生の最後もここで。そう思ってきた。

 あの日、濁流にのまれた自宅は床下まで泥が入り込んだ。損傷も激しく、取り壊すしかなかった。公費解体を申請した際、いったんは別の場所で中古物件を買おうと決心した。

 しかし、自宅から車で10分ほ…

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