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 飲食店やホストクラブ、キャバクラがひしめく東京・歌舞伎町。「日本一の歓楽街」は、新型コロナウイルス感染拡大の「犯人」であるかのように名指しされ続けてきた。18年にわたって、この街で生きる人たちの相談を受けてきた玄秀盛さんに聞いた。緊急事態宣言からの半年間、歌舞伎町から見えたものは何ですか――。

拡大する写真・図版玄秀盛さん=2020年10月13日、仙波理撮影

 ――新型コロナの感染拡大で、7都府県に緊急事態宣言が出たのは4月7日。東京都は真っ先に、歌舞伎町などの「夜の街」に休業などを求めました。この半年間、歌舞伎町で何を見ましたか。

 「俺が2002年にここで相談を受け始めてから、こんなに人がおらんのは初めてや。居酒屋やホストクラブの経営者たちと話すと、5月がどん底やったと。1月ぐらいまで、歌舞伎町はちょっとバブルやった。ホストクラブがはやって、(ショーパブの)『ロボットレストラン』もあって、海外からの観光客も多かった。それが一気に来なくなって、風俗紹介所は全滅、飲食店も半分以上閉まって、ほとんどシャッター通りや」

 「店の仕事が減ったキャバ嬢は、直接電話でなじみの客に声をかけて、開いてる飲み屋に行き、お金もらうようになった。仲間内で客を紹介し合っている。店で働いたら源泉徴収されるけど、直接会ったら、キャッシュで丸々入ってくる。だから、みんな身なりもよくして頑張っているよ。歌舞伎町はそういう街やんか。世の中、きれいなところだけで経済が回っているわけやない。うわべだけ見たら分からないところで、なんとかして食っている。だって食わなあかん、命が一番やから」

 ――18年間、歌舞伎町で無料相談所「日本駆け込み寺」を続けてきました。コロナ禍で対面で接することが難しくなるなかで、相談はどうしていたのですか。

 「平日はずっと、『青空相談』やった。3密を避けるため、駆け込み寺の前にある駐車スペースに出て、2メートルぐらい離れていすに座って。でも、コロナで相談件数は増えたけども、解決のために紹介する知り合いや働き口はみんなシャットアウトやった。相談を始めてから最悪や。ひとりでもがいてもどうしようもなかった」

 「5月に、刑務所を出た男性が…

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