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 アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃(やいば)』無限列車編」(外崎春雄監督)が16日に全国403館で公開され、週末3日間で約342万人の観客を集めた。興行収入は約46億2311万円。配給する東宝とアニプレックスによると、16日の観客数と興収が平日の歴代1位(これまでの1位は『アベンジャーズ/エンドゲーム』)、17~18日は同じく土日の歴代1位(同『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』)となり、記録的な封切りとなった。

 「鬼滅の刃」は、週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんのマンガが原作。大正時代の人食い鬼がすむ世界で、家族を鬼に殺された少年が主人公。2019年のテレビアニメ化で人気に火が付いた。映画の物語はテレビの最終話からの続きになる。

 今年5月にマンガ連載が終了。人気作の長寿化が目立つ中、絶頂期に完結したことが話題になった。単行本の累計発行部数は電子版を含め1億部を超える。

 世界的なコロナ禍でハリウッドの大作映画が次々に公開を延期しており、「鬼滅の刃」に観客が集中したことも追い風になった。歴代1位の興収記録は、01年に公開された宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」が持つ308億円だ。

 映画ジャーナリストの大高宏雄さんは「前例のない興行になっている」と驚く。「歴代興収上位を占める宮崎監督や新海誠監督の映画はクオリティーの高さで息の長い興行となり、観客を集めた。『鬼滅の刃』は今のところ、話題先行型のイベントムービーだ。過去のイベントムービーは失速するのも早かったが、今回はブームのスケールが違う。全く未知の領域だ。いずれにせよ、コロナ禍で映画界が苦しい状況にある中で、映画興行の無限大の力を感じる現象だと思う」