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 「ぶっちゃけ、つぶれそう」。「もう、あかん」。来場客の減少に悩むスキー場のツイッター上での嘆きが話題になっている。

 投稿主は、福島県南会津町の「南郷スキー場」。17日夕に「『バスも無い』『電車も無い』『高速道路も超遠い』めっちゃ、不便です」「でもいいスキー場なんです。ホントに。無くしたくないんです」などと書いたポスターの画像を投稿したところ、瞬く間に広がった。19日夕現在、「いいね」は7万を超え、全国から「行きたい!」「ソーシャルディスタンスがとれて今1番いいスキー場かも」といった温かい返信が相次いだ。

 同スキー場は会津高原の奥地にあり、近くに駅や路線バスもなく、最寄りのインターチェンジから車で2時間かかるという「日本一不便なスキー場」(支配人の星秀則さん)。1976年のオープン以来、雪質の良さから上級者に愛されてきたという。男子スノーボードで冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢選手も小学校時代に通ったほど。

 だが、入場者は92年度の約12万人をピークに減少。雪不足で38日間しか営業できなかった昨冬は約5千人で、今シーズンも新型コロナウイルスの影響が心配される。「インパクトのある宣伝を」と苦肉の策で生まれたポスターだった。

 思わぬ「バズり」を受け、車で40分ほど離れた会津田島駅から直行バスを走らせようと検討中だという。星さんは「本当にありがたい。お金はないですが、アットホームで温かいスキー場です」と話している。(小手川太朗)