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 県内有数の食肉製造・販売会社「ナンチク」(曽於市)が、地元の「子ども食堂」向けに国産豚肉の無償提供を始めた。同社の地域貢献策の一環。市内や周辺の子ども食堂を支援する市民団体「フードバンクそお」に寄付する形で、食材確保の大きな助けになるという。

 フードバンクそおは、市内の身体障害者団体が母体になった市民団体。農家や家庭などに対して食材の寄付を募り、集まった食材を市内や周辺の子ども食堂などに提供する活動に取り組んできた。同団体によると、市内に子ども食堂は3カ所あり、計約150人に食事が提供されている。今春以降はコロナ禍の影響で、食堂を開く代わりに弁当を提供しているという。

 ただ寄付で集まる食材の量は不安定で、特に肉類の寄付が少ないという悩みが。そこで昨年から、肉の提供をナンチクに打診していたという。

 ナンチクは社内での検討を経て、豚肉を精肉加工する際に出る細切れ肉の寄付を決めた。パック製品をつくる際などに出る肉のため、安定供給ができるメリットがあるという。

 今年4月から実験的に提供を始め、7~9月は約140キロの細切れ肉を寄付。今月1日、寄付を本格的に開始することを記した協定書を両者で交わした。

 ナンチクの担当者は「私たちの食肉が少しでも地域の力になればうれしい」。フードバンクそおは「お陰でカレーやハンバーグなどのメニューも増え、子どもたちが喜ぶ。子ども食堂の運営の大きな助けとなり、とてもありがたい」としている。(稲野慎)

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