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 山へキノコ採りに出かけて遭難するケースが相次いでいる。岩手県内では今年、19日までに14人(13件)が遭難し、うち2人が亡くなった。遭難した人は昨年同時期の7人(6件)の2倍にのぼり、県警は注意を呼びかけている。

 「寒い山中で震えながら夜を過ごした。命があっただけでもありがたい」

 盛岡市川目に住む浦波美也子さん(76)は遭難した時のことをそう振り返る。6日昼、知人の女性(65)と2人で家の裏山にマツタケ採りに入った時のことだ。自宅から歩いて30分ぐらいの山で、これまでも年に数回入っていた。

 午後3時ごろ、キノコを採り終えた浦波さんが帰ろうと言いに行くと、一緒に行った女性が胸を押さえて苦しそうにうずくまっていた。歩くのは難しそうで、浦波さんは「しばらく座って休もう」と声をかけた。

 しかし、思ったよりも早く日が暮れた。女性が回復しないうちに辺りは真っ暗になり、街の明かりも見えない。動かないほうが安全だと考え、山中で夜を明かすことを決めた。2人は普段から携帯電話は使っておらず、助けを求めることはできなかった。

 盛岡地方気象台によると、6日夜から翌朝にかけての市内の最低気温は7・7度。防寒具は持ってきておらず、倒木に座って体を休めた。寒さで眠気は感じなかった。なにより、時折「ヴオオ」という動物の低い鳴き声が聞こえた。浦波さんはクマだとわかったが、女性を怖がらせまいと「カモシカかねえ」と笑って励まし続けた。

 2人は夜明けとともに下山を始め、午前8時すぎに捜索隊に無事保護された。心配した家族が警察に連絡してくれていた。「まわりにも心配をかけた。もう山には入らない」と浦波さんは話す。

 県警地域課の担当者は「2人で…

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