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 プロ野球のデータを基に、試合状況を分析して投手の次の一球を予測する人工知能(AI)を広島県が開発した。先端技術を使いこなせる人材を育てる県の事業の一環。県は23日、日本代表でも活躍した元千葉ロッテ捕手の里崎智也さんとAIが配球予測で競い合う催しを開き、YouTubeでライブ配信する。

 このAIは、2017~19年のプロ野球の公式戦で投じられた約26万球のデータを基に開発された。1球ごとに投手の名前や球種、コース、投球時のカウントや走者の有無など50種類の情報が含まれる。これまでに県は、17年の公式戦情報に基づいて配球やコースを予測するAIを公募し、競技会を実施。1万件以上寄せられたAIの中から精度が高かった6件を組み合わせ、18~19年の情報も追加して完成度を高めた。

 23日の催しでは、過去の広島カープの試合映像を見ながら、AIと里崎さんが次の一球の球種とコースを予測し、どちらが正しいかを競う。元広島カープの前田智徳さんが解説を務め、広島ホームテレビアナウンサーが本番さながらに実況する。対決の模様は、広島ホームテレビのYouTube「勝ちグセ。Carpチャンネル」で午後6時半からライブ配信する。

 これらの事業は、県が今年度3千万円をかけて進める人材開発事業「ひろしまQuest」の一環。湯崎英彦知事は「こうした企画をきっかけに、AIに興味を持つ人が増えてほしい」と期待する。今後も、レモンの大きさや表面の色から等級を判断するAIの開発競技会を行う予定だ。(松島研人)