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 県内でクマの被害が相次ぎ、19日には加賀市の複合商業施設アビオシティ加賀に立てこもった。これとは別とみられるクマが、約4キロ離れた同市の旅館「山代温泉みやびの宿 加賀百万石」の中庭で午前8時ごろに目撃された。宿泊客は室内に避難し、けが人はいなかったが、ガラス越しに旅館の従業員に突進してきたという。クマの目撃は金沢市や小松市でもあった。

 日本海側の東北や北陸などでは、主食とするブナやミズナラが凶作になると人里へのクマの出没が増えることが知られている。

 石川県立大学の大井徹教授(動物生態学)は「今年は山にブナの実がなく、空腹のクマがカキやクリを求めて人里に下りて来やすい。犬や車と遭遇してパニックになり、市街地に迷い込むこともある」。クマの出没は10月をピークに12月上旬まで続くといい、「カキなどは早めに収穫し、クマのえさになり得る物は撤去する。夜間の外出も控えた方がよい」呼びかける。(波多野陽)

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