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(ドラフト会議人物館)明大、入江大生投手

 2016年夏の甲子園で3試合連続本塁打を放ち、栃木・作新学院の全国制覇に貢献して注目されたスラッガーだ。3発目は千葉・木更津総合の早川隆久(現・早大)から打っている。

 高校日本代表チームで一緒になった早川に、「明大では投手で勝負する」と誓った。ともに1年春から神宮のマウンドに上がり、早川はすぐに初勝利をあげたが、自分は3年春まで勝てなかった。明大のエースがつける背番号「11」をつけ、待ち望んだ先発対決がようやく実現したのは今秋の東京六大学リーグ開幕第1戦(9月19日)。

 1失点完投した早川に対し、自分は5回6失点で降板。「圧倒的な力の差を見せつけられた」と唇をかんだ。その後も187センチの長身から投げ下ろす最速153キロの直球を生かし切れない投球が続き、「気持ちが入りすぎてしまい、力んでボールが上ずっている」と反省した。田中武宏監督からは「バックネット裏(スカウト)と勝負するな」と言われた。

 今季3度目の先発となった法大戦(11日)は、「脱力」を意識して臨んだ。走者がいない時もセットポジションから投げ、「ストレートほど力を抜く意識で投げた」という。その結果、7安打1四球で、リーグ戦初完投を完封で飾った。

 作新学院の同期でエースだった今井達也(現西武)や早川、そして明大の先輩・森下暢仁(まさと=現広島)の背中を追いかけ、努力を続けてきた。「4年生だけど日々成長している」(田中監督)という伸びしろの大きさで、スカウトの評価も急上昇している。(編集委員・安藤嘉浩

 いりえ・たいせい 1998年8月、栃木県出身。作新学院高では2年夏に背番号「11」で甲子園出場。3年夏は背番号「3」の一塁手で、エースの今井達也(現西武)とともに全国制覇に貢献。高校日本代表にも選出された。明大では投手に専念し、1年春から神宮デビュー。身長187センチ、体重84キロ。右投げ右打ち。