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 岸信夫防衛相は19日、来日中の豪州のレイノルズ国防相と防衛省内で会談した。自衛隊が平時から他国軍の艦船などを守る「武器等防護」を豪州軍にも適用する方向で一致し、調整に入った。適用されれば、米国に続き2カ国目となる。

 2016年施行の安全保障関連法で、自衛隊法95条の「武器等防護」の対象を外国軍にも広げた。事前に警護要請を受けた防衛相が実施するかどうかを判断する。攻撃の脅威が迫った場合は武器を使用できる。武器等防護はこれまで米軍を対象に17年に2件、18年に16件、19年に14件、日米共同訓練などの際に実施している。

中国を念頭

 準同盟国と位置づける豪州との連携強化を図り、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。会談では中国を念頭に、インド太平洋地域での安全保障協力も確認した。

 岸氏は会談後、「自衛隊と豪州軍が相互運用性を高め、平素から連携する基礎となる。豪州との防衛協力をさらに進化していきたい」と記者団に述べた。

 岸氏は防衛相就任以降、他国の国防・防衛相と対面で会談するのは初めて。(寺本大蔵)