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 静岡県で1966年に一家4人が殺害された事件で、死刑確定後に釈放された袴田巌さん(84)について、支援者がネット上で弁護費用を募るクラウドファンディング(CF)を行ったところ、当初目標を大きく超える計約1806万円が集まった。期間限定で裁判費用を集めるCFでは最高額という。

 20日に支援者らが都内で会見を開き発表した。オンラインで参加した袴田さんの姉ひで子さん(87)は「費用は親族が用意すべきですが、長い裁判でそうも参りません。ご支援ありがとうございます」と述べた。弁護団の小川秀世弁護士(静岡県弁護士会)は「お金の制約でできなかった実験や鑑定に使いたい。最高裁での再審開始に結びつけたい」と話した。

 CFは、54年前に袴田さんが逮捕された日と同じ8月18日に支援者が呼びかけた。2カ月で1千万円の目標を掲げていた。寄付に応じたのは1510人で、20~40代の若い世代が目立つという。(阿部峻介)