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 鉄道やバス、レンタカー、シェアサイクルなど複数の交通手段を組み合わせて目的地までのルートを検索し、予約・決済までスマートフォンのアプリで行える移動サービスの実証実験が11月、宮崎市、日南市とその近郊で始まる。

 情報通信技術を使って、快適な移動を提供する「MaaS(Mobility as a Service、マース)」という取り組み。普及を目指す動きは、北欧などで活発だという。

 スマホアプリは、トヨタ自動車が開発した「my route(マイルート)」。ダウンロードすれば無料で利用できる。グルメやイベント、観光情報などもアプリ上で提供され、観光やビジネスの来訪者から、買い物、通院など地元での利用も見込めるため、地域活性化につながると期待されている。

 県内での実証実験は、11月20日に複合商業施設「アミュプラザみやざき」が開業し、県内外からの来訪者が増えることを見込んで6日に始まる。宮交ホールディングス(HD)、JR九州、宮崎トヨタ自動車などに加え、県と宮崎市、日南市と観光協会などが加わった実行委員会が来年3月12日まで実施する。結果が良ければ本格運用に移行する。

 記者会見したJR九州の青柳俊彦社長は「競合関係にある事業者が生き残るために手を結んだ。日南でうまくいけば高千穂、都城などでも展開したい」。宮交HDの菊池克頼社長は「数少ないチャンス。何が何でも実証実験で終わらせたくない」と述べた。

 新型の電気自動車をカーシェアリングに導入するという宮崎トヨタ自動車の佐土嶋恒夫社長は「自動車業界は100年に一度の大変革期。販売店網を生かしてグルメ情報、観光情報などを提供したい」と述べた。

 九州運輸局によるとマイルートによる移動サービスは、福岡市や北九州市、熊本県水俣市などで展開。今年度は国の支援事業として全国38事業が実施予定で、九州では福岡県糸島市でも実証実験が行われるという。(菊地洋行)

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