明治憲法体制の確立や日中戦争に至る過程など日本近代政治の流れを解明した歴史家で、東京大学名誉教授の坂野潤治(ばんの・じゅんじ)さんが14日、進行性胃がんで死去した。83歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻和子さん。

 1937年、横浜市生まれ。東大生時代には60年安保闘争に全日本学生自治会総連合(全学連)の幹部として加わった。千葉大助教授や東大教授などを経て、東大社会科学研究所所長も務めた。東大を退職後は千葉大教授を務めた。

 日本近代政治史を専門とし、精密な史料分析に基づいて独自の視点を提示した。「明治憲法体制の確立」「大正政変」「近代日本の外交と政治」などの著作では、近代国家が確立し展開していく政治過程を各政治勢力が影響しあうメカニズムとみなした。幕末や明治、大正から昭和の戦前にかけての政治の流れを描く歴史叙述も得意とした。

 97年に吉野作造賞を受賞した…

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