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 三重県松阪市日野町の商店街に店を構える「松阪名物 天輪焼」が、市のマスコットキャラクターの焼き印が入った焼き菓子「ちゃちゃも焼」を、通常の価格よりも割り引いて販売している。名付けて「95円フェア」。今月末のハロウィーンに向け、さらにはコロナ禍で秋祭りなどの行事が縮小傾向にある中で、子どもたちの「思い出の一つになれば」と企画した。

 例年ならこの季節に、店は小学校のPTAなどからの依頼を受けて、天輪焼など数ある商品のうち、カスタードクリームが入った人気の「ちゃちゃも焼」を納品。文化祭の模擬店で、児童や未就学児らが「お買いもの体験」をするなど、地元では秋の恒例の催しの一つになっていた。

 しかし、コロナ禍で今年は状況が一変。店を切り盛りする山本智子さん(42)の自宅にも、市立第三小学校の「さんさん祭り」の中止の知らせが届いた。来店客からは「お買いもの体験ができなくて残念やわ」「子どもらも楽しみにしとったんさ」と話しかけられた。

 山本さん自身も一人息子(4)を子育て中で、こうした声に同感した。「100円玉を握りしめてきて、おつりを受け取る買いもの体験が店でできないか」。そう考え、ふだんは1個115円の「ちゃちゃも焼」を期間限定で95円にして売り出すことにした。

 山本さんは「コロナと共存する時代にこれまでとは異なる形で、子どもたちが思い出を積み重ねていけるようにできれば」と話す。

 95円フェアは10月末までの水、土、日曜(午前10時~午後6時半)に開催している。問い合わせは「松阪名物 天輪焼」(0598・23・2850)。(中川史)

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