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 茨城県鹿嶋市の40代の男性課長2人(うち1人は当時課長補佐)が昨年1月、熱したスプーンを40代の男性職員の額に押し当て、傷害の罪で麻生簡裁から罰金20万円と15万円の略式命令を受けていたことが、20日分かった。市は2人を処分したが「職務に当たらず、公表する基準にない」として、公表していなかった。

 市人事課などによると、昨年1月、市内で開かれたスポーツ系同好会の懇親会(参加者約20人)で、課長が七輪で熱した金属製のスプーンを男性職員の額に当て、職員は全治10日間のやけどを負った。課長補佐は被害者を羽交い締めにして、動けないようにしていたという。2人は市に対し、事実関係を認めているという。

 鹿嶋署などによると、職員は同署に被害届を出し、捜査の結果、麻生簡裁で昨年7月、課長は罰金20万円、課長補佐は同15万円の略式命令を受けた。職員は課長を相手取って昨秋、慰謝料などの損害賠償を求める民事訴訟を起こしたという。

 略式命令を受け、同市の職員監察委員会(副市長、教育長、部長7人の9人で構成)は昨年8月、課長を戒告の懲戒処分、課長補佐を訓告とした。市によると、被害に遭った職員は事件後も登庁している。

 市人事課は処分を公表しなかった理由について、「職務上の事案は『社会に与える影響が大きい場合』に公表し、職務以外は、飲酒運転以外は免職か停職しか公表していない。懇親会は有志が開いたもので職務には当たらず、公表しなかった」と説明している。(村山恵二、小島弘之)