ニトリ、島忠の買収検討 TOB実施のDCMと争奪戦か
中島嘉克
家具大手のニトリホールディングスは21日、ホームセンター業界7位の島忠の買収を検討していることを明らかにした。島忠をめぐっては、ホームセンター2位のDCMホールディングスが完全子会社化をめざして株式の公開買い付け(TOB)を実施中。ニトリも買収に乗り出せば、島忠の「争奪戦」となりそうだ。
島忠に対し、DCMは今月5日から11月16日まで、1株あたり4200円でTOBを進めている。島忠はDCMによるTOBに賛同する意向を表明しており、ニトリもTOBを決めた場合、島忠の対応が焦点になる。
ニトリは21日、「島忠も含め、M&A(企業合併・買収)を通じた成長の可能性を日々検討している」とのコメントを発表した。一方、島忠は「具体的な提案は受領していない」としている。
島忠は埼玉県を中心に約60…