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 普段はまじめに仕事に励む町工場が「くだらねえー」といわれるモノづくりに挑み、くだらなさのナンバーワンを決めるコンテストをオンラインで開く。コロナ禍で先が見えない不安を笑い飛ばそうと、自動車部品などを手がける中小メーカーがその技術をジョークの一品に詰め込んだ。

拡大する写真・図版「鬼瓦ヘルメット」をかぶった参加者の一人

 題して「くだらないものグランプリ」。

 参加するのは愛知県や大阪府などの20社で、主に自動車や航空、工作機械といった分野で使われる試作部品や金型をつくる工場だ。

 今春、新型コロナのため技術や製品をPRする展示会が相次ぎ中止になり、愛知、岐阜の5社が合同で「オンライン展示会」を開いた。社長らが製品づくりについて語り合ううちに、コストダウンや納期に追われてばかりいる自分たちのことが話題になった。

 「モノづくりって、本当はもっとおもしろいはずなんだけど」

 誰からともなく出たひと言に、みんなが納得した。新型コロナの感染が広がる前に受注していた仕事が終わり、どこの工場もフル稼働でなくなっていた頃。「製品とは違う、笑えるモノでもつくってみるか」と意見が一致した。知り合いの会社などに声を掛けると、参加企業が増えたという。

 さて、どんなモノがお目見えするのだろうか。

従業員も「こんなのいらない」

 板金加工の生川(なるかわ)製作所(愛知県江南市)は、細長いポリ容器のアイスキャンディーを真ん中のくぼみでスパッと切るためだけの機械「爆切れ早切れ君」を考案した。

 知人とのおしゃべりからアイデアが浮かんだという生川友和社長(44)が、2カ月かけて設計図を書いた。

拡大する写真・図版製作途中の「爆切れ早切れ君」。凍らせたキャンディーをスパッと切る=2020年10月16日、愛知県江南市の生川製作所、荻野好弘撮影

 「うちの従業員ですら『こんなのいらない』と言ってました」

 機械はステンレス製。鉄を削る工具を組み込み、棒アイスを真っ二つにするという。手で折ったりハサミで切ったりすればいいだけだが、「それだと切り口がぐちゃっとなることもある。均等に半分にできれば、兄弟げんかの心配ともサヨナラですよ」と生川さんはニンマリする。

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