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 西武鉄道(本社・埼玉県所沢市)は21日、埼玉県横瀬町の農園で採れたばかりの高級ブドウ「シャインマスカット」を特急ラビューで東京・池袋まで運び、西武池袋本店で売る実証実験を始めた。27日までの平日の5日間行い、秩父地方の農産物を特急を使って消費地に運ぶメリットや課題を今後検証していく。

 西武鉄道などによると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で乗降客は約3割減。秩父地方の農園を訪れる観光客も減っている。電車内の空席の活用と、農産物の産地でもある秩父地方の魅力を知ってもらうことなどが狙いで、両者の思惑が一致しての実験となった。

 今回は横瀬町の小松沢レジャー農園が協力した。町田恒夫社長は「うちのブドウを都内の消費者に直接届けるのは初めてのことで、今後生産量を増やすことにもつながる。今回の実験が秩父と都心のお客さまをつなげる新たな試みとして期待している」と話した。

 この日は西武鉄道がシャインマスカット40房を朝に買い取り、秩父線の横瀬駅まで小型車で運搬。六つのクーラーバッグに分けて午前9時28分発の特急ラビューに乗せ、10時43分に池袋駅に到着した。

 すぐに西武池袋本店の西武食品館地下2階特設会場に並ぶと、朝採れと知った10人ほどの客が列を作り、品定め。1房あたり税込み1620~2160円で販売され、わずか1時間足らずで売り切れた。

 実証実験は22、23、26、27日にも行われる。いずれも午前11時ごろから40房を販売する予定で、売り切れ次第終了する。(原裕司)

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