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 東京女子医大病院(東京都新宿区)で2014年2月、集中治療室(ICU)で人工呼吸中だった男児(当時2)が禁忌(きんき)の麻酔薬を大量投与された後に死亡した事件で、警視庁は21日、術後管理を担当した当時の同医大麻酔科准教授で、病院の中央ICU副運営部長だった男性医師(60)と、いずれも中央ICU医師だった38~45歳の男性5人を業務上過失致死容疑で書類送検し、発表した。

 捜査1課などによると、6人は14年2月18~21日、ICUで人工呼吸器を付けた子どもへの使用が原則禁止となっている麻酔薬「プロポフォール」を、男児に漫然と投与。心電図のほか尿の量や色に異変があったのに別の鎮静薬に切り替えるなどの処置を怠り、同薬の投与による急性循環不全で死亡させた疑いがある。6人の認否は明らかにしていない。

 禁忌薬は救命のためほかに有効な手段がない場合に患者らの了承を得た上で使用することは可能で、警視庁は病院関係者のほか、外部の専門家からも話を聞くなどして捜査を進め、プロポフォールの投与自体は理由があったと判断。容体の異変がみられた後の対応に過失があったとみている。

 病院の外部調査委員会によると、男児は70時間あまりプロポフォールを投与され、投与量は成人の基準値の約2・7倍に達していた。

 男児の両親は、投与について説明をしなかったなどとして、当時の主治医や手術の執刀医、ICUの麻酔科医らを相手取り損害賠償を求めて民事訴訟を起こしている。

「死ぬはずのない手術でなぜ」

 「やっと願いがかなった。ここまで長かった」

 事件から6年8カ月――。埼玉県に住む男児の50代の父親は医師6人の書類送検の報に一安心した。

 やっと授かった子どもだった。母親思いの人になってほしいと「孝行」などの意味を込め、「孝祐(こうすけ)」と名付けた。出生時の体重は2500グラムに満たず、立つ、歩くといった成長がうれしかった。

 父親によると、首の膨らみに気づいたのは1歳3カ月の頃。地元の病院で「良性のリンパ管腫」と診断された。幼稚園に入る前に治してあげたいと考え、インターネットで病院を探し、東京女子医大病院を受診。検査などのため、何度も通院した。

 入院前夜、自宅で「お医者さん…

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