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 福井県は嶺南地域の2市4町の駐車場に電気自動車(EV)計6台を配備し、22日から貸し出しを始める。原子力や再生可能エネルギーを活用し、新たなまちづくりを目指す「嶺南Eコースト計画」の一環。来年1月ごろからは、家庭や企業に分散する太陽光発電設備やEVなどを一括で制御し、電力需給を調整して一つの発電所のように機能させる「仮想発電所(バーチャルパワープラント、VPP)」の実証実験が本格的に始まる予定だ。

 今回、EVが配備されたのは、白銀駐車場(敦賀市)▽東小浜駅駐車場(小浜市)▽わかさ東商工会美浜支所駐車場(美浜町)▽若狭高浜駅駐車場(高浜町)▽若狭本郷駅駐車場(おおい町)▽上中駅駐車場(若狭町)――の6カ所。車(EV)と充電や放電ができる機器を置いた。

 車はカーシェアリング方式で、住民や観光客らに貸し出す。スマートフォンのアプリから予約でき、最短15分から利用できる。料金は初回が1分あたり13円で、2回目以降は1分あたり10~15円。2回目以降の料金は、以前の運転の状況をもとにした「安全運転スコア」によって変わる。

 21日には白銀駐車場で報道陣向けの説明会があり、県嶺南Eコースト計画室の兵田健太主事は「通勤や通学など、暮らしの中で気軽にEVを使ってみて、新しい技術などに関心を持ってほしい」と利用を呼びかけた。

 Eコースト計画には県や嶺南地域の市町、北陸電力や関西電力が協力して行うVPPの実証実験が盛り込まれている。実験では今回の6台に、関電などにあるEVを加えた計20台を電源としても活用。来年1月ごろには、遠隔操作でEVを充電したり、電源として使うために電気を取り出したりするという。

 来年度以降には、おおい町や高浜町にある大規模な太陽光発電所や、敦賀市内の水素ステーションなども加え、太陽光発電による電力の不足分や過剰分を調整する実験も予定している。(八百板一平)

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