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 夏の暑さが過ぎ去った9月末。大手の民間気象事業者が、そろって来年春の「花粉の飛散量予測」を発表した。なぜもう花粉なのか。

 日本気象協会(東京)は9月30日、「2021年 春の花粉飛散予測(第1報)」を公表した。広い範囲で今春より多くなるが、平年よりは少ないとの予測だった。地方別に前年比と平年比の予測値も出した。

 同じ日、ウェザーニューズ(千葉)も「第一回花粉飛散傾向」を発表。こちらも飛散量が少なかった今年に比べれば全国的に多くなるが、平年よりは少なかった。

 全国規模の花粉予測を出しているのは、国内ではこの2事業者だけ。毎年この時期に最初の予測を発表しているが、それには理由がある。夏の気候が翌春の花粉飛散量に大きく影響するためだ。夏の気温が高く、日照時間が長いなどの条件がそろうと、花粉は多く、飛びやすくなる。必要な夏の気象データがそろい、計算して公表できるようになるのが9月末から10月上旬というわけだ。

 「一般の方の目線では早いかなという思いはあります」と話すのは、ウェザーニューズで花粉を担当する草田あゆみさん。同社独自の計算式に夏の気象データなどを当てはめ、予測を出している。計算結果には一定程度の幅があり、同社では「対策を早めに促すために、結果の幅の中で多く飛ぶ方を出しています」という。

 日本気象協会で花粉予測を担当する手塚由紀子さんは「もっと早い時期に出せないか」と問い合わせを受けたこともあるという。協会は無料で公開している予測だけではなく、詳細データの有料販売もしている。主な顧客は花粉対策の薬を販売する製薬会社やマスクメーカーなど。製造計画や販売戦略を立てるのに利用されているようだという。

 夏から秋の終わりにかけて始めなければならない免疫療法なども普及し始めており、早い時期の予測への需要は高まりつつある。とはいえ、手塚さんも「世間的には早いと思われるでしょうね」と話す。

予測、ゆらぐ「定説」

 2事業者とも毎年12月には、…

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