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 米軍のアジア戦略を担うインド太平洋軍のデービッドソン司令官が近く来日し、自衛官トップの山崎幸二・統合幕僚長と会談することがわかった。北朝鮮対応などを担う軍事の現場トップの対面はコロナ禍以降で初。米大統領選を控えた先行き不透明感の中でも、アジア地域に「力の空白」を生まない姿勢をアピールする狙いとみられ、陸上イージスの代替策についても話題にのぼる可能性が高い。

 自衛隊は、新型コロナの感染拡大後に途絶えていた現場トップ同士の「防衛交流」の再開を、水面下で模索していた。関係者によると、週内に実現する見通しになったという。陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入断念後では初の、北朝鮮のミサイル対応で協力する制服組トップ同士の会合でもあり、ミサイル防衛のあり方についても意見が交わされるとみられる。

 そのほか、今月末から日本周辺で行われる、コロナ禍以降では最大規模となる日米共同の実動演習についても意見を交わすという。軍事分野では、現場間の防衛交流が関係を安定させ、不要なあつれきを生まないため重要とされ、コロナ禍での停滞が懸念されていた。(伊藤嘉孝)