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 オレオレ詐欺などの特殊詐欺を防ぐために、NTT各社など大手通信事業者が、詐欺に使われた固定電話番号の利用を警察の要請で停止する取り組みをしている。昨年9月末に始めてから利用停止は1年間で3336件に上った。詐欺で使われた番号を供給している業者11社に対し、一定期間、番号の新規購入をさせない措置も取られた。警察庁が22日発表した。

 詐欺グループの手口では、再販業者などから固定電話番号を購入して悪用しているケースが目立っている。実際には海外や携帯電話から被害者の電話機にかけているのに、転送サービスを使って、固定電話番号から発信したように装うなどしている。

 そのため、警察庁は利用停止の取り組みが効果をあげているとみているが、再販業者などは新規購入できなくなった後でも、それまでに保有していた固定電話番号を詐欺グループ側に提供している疑いもあるという。

 警察庁によると、今年1月から9月までの特殊詐欺の認知件数は1万172件で、前年同期よりも2208件(約18%)減少した。(田内康介)