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 コロナ禍で迎える今月31日のハロウィーン。毎年、大勢の若者が集う東京都渋谷区の長谷部健区長は22日の会見で、「ハロウィーン目的で渋谷を訪れないでほしい」と、来訪の自粛を要請。その代わりに区公認のオンラインイベントへの参加を呼びかけた。

 近年、ハロウィーン前後の渋谷駅周辺では、酒を飲んで騒いだり大音量で音楽を流して暴れたりする人たちが問題に。区は昨年、渋谷駅周辺の公園や路上での飲酒を禁止する条例を施行するなど、対策に乗り出していた。

 長谷部区長は会見で、ハロウィーンについて「夜通し騒ぐ行為だけでなく、仮装を見物する人たちのマナーも問題になっている」と指摘した。一方で、ソーシャルディスタンスを保った上で、店舗内で飲食などを楽しむことは問題ないとの考えを示し、「渋谷に全く来ないでくれという意味ではない」とした。

 区は、民間警備員による自主警備を31日だけに絞るなど、警戒態勢を例年より縮小することも明らかにした。仮設トイレや着替えスペースの設置もやめる。スクランブル交差点付近の車両の通行止めも実施しない方向で、警視庁と調整中という。

 来訪の自粛を呼びかる一方で、会見では区が共催・後援するオンラインイベントが紹介された。5月に始まった区公認のオンライン上のプラットフォーム「バーチャル渋谷」では26日から31日まで、きゃりーぱみゅぱみゅさんら人気アーティストが登壇する視聴無料のイベントが連日開かれ、オンライン上で仮装コンテストなども開かれる。

 またアーティストの有志が始めたオンライン音楽フェス「BLOCK.FESTIVAL」でも、31日におかもとえみさんや野宮真貴さんらが登場するライブが無料配信される。また有志によるプロジェクト「HELLO! NEW HALLOWEEN」では、「今年は集まらないハロウィンを。」というメッセージを掲げて、オンライン上で仮装気分を楽しめるマスクやハロウィーン気分を楽しめるバーチャル背景を紹介している。(伊藤恵里奈)