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 奈良の世界遺産・法隆寺の管長代務者だった古谷正覚(しょうかく)さん(72)が22日、聖徳宗7代管長、法隆寺130世住職に就いた。本尊などに就任を告げる晋山(しんざん)奉告(ほうこく)法要があり、1400年にわたる法灯を継いだ。コロナ禍のため、僧侶ら約15人がマスクをして営んだ。

 午前10時半、古谷さんら約15人の行列が本坊を出発し、金堂、五重塔、大講堂の前で般若心経を唱えた。その後、7世紀に暦や天文地理を伝えた百済の高僧の観勒(かんろく)像をまつる経蔵(きょうぞう)で、継承の儀式「印鎰(いんやく)の儀」に臨んだ。古谷さんは寺の印鑑と、観勒像を安置する厨子(ずし)の鍵を引き継ぎ、「ながく法灯を護持せんことを誓い奉る」と述べた。

 法要後、古谷さんは「身の引き締まる思い。まずは、来年に迎える聖徳太子の1400年遠忌を無事に終わらせたい」と話した。

 寺によると、観勒像の前で印鎰の儀をするようになったのは、近代では1982年に大野可圓(かえん)・元住職が就任したときからという。

 古谷さんは1948年、大阪市生まれ。57年に法隆寺で得度し、71年に龍谷大を卒業した。99年に執事長に就任。昨年10月に大野玄妙(げんみょう)・前管長が亡くなり、今年2月から管長代務者を務めていた。(岡田匠)