[PR]

シネマニア経済リポート

 映像は全編モノクロで、聞き慣れない言語が飛び交い、目を背けたくなるような残酷な展開が続く。おまけに3時間近い長尺……。いわゆるヒットの方程式には一見そぐわないかに見える、チェコ・スロバキア・ウクライナ合作映画「異端の鳥」(2019年)が、日本で異例の動員数を遂げている。チェコのバーツラフ・マルホウル監督(60)に、オンラインでインタビューした。

拡大する写真・図版映画「異端の鳥」から (C)2019 ALL RIGHTS RESERVED SILVER SCREEN CESKA TELEVIZE EDUARD & MILADA KUCERA DIRECTORY FILMS ROZHLAS A TELEVIZIA SLOVENSKA CERTICON GROUP INNOGY PUBRES RICHARD KAUCKY

 「異端の鳥」は、欧州の「どこか」が舞台。第2次大戦中、ナチスのホロコーストからたった一人で田舎に逃げ込みながら苦難の連続に遭う少年が主人公だ。「異物」として少年を攻撃してくる「普通の人々」や、過酷さから変わりゆく少年自身をも描いている。

 原作はポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した「ペインティッド・バード(初版邦題:異端の鳥)」。ポーランドで発禁書となり、原作者は自殺したという不幸な歴史をたどっている。映画は、「絵描きの友人が15年前に教えてくれた原作本を、4~5ページ読んで『すごい』と思った」というマルホウル監督が、11年をかけて完成させた。舞台の国や地域を特定しないよう、映画では人工言語「スラビック・エスペラント語」が用いられている。

 昨年のベネチア国際映画祭のコ…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら